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小林 敏明; 佐藤 章一; 池添 康正; 清水 三郎; 中島 隼人
JAERI-M 7246, 14 Pages, 1977/08
昭和51年度には、LTFLを51年12月から、52年3月までの間に4回運転し、57試料を入れた19カプセルを照射した。照射運転は、これまでで最長の12時間照射も含めて順調であった。保守作業として、冷却水系統の洗浄用配管の取付け、計測系統の点検調整などを行った。照射試料の分析により、炭酸ガス分解による一酸化炭素生成と共に、水その他の多くの含酸素化合物が生成していることが明らかになった。たとえば、プロパン添加率1%で10~15MRadの照射により、G(CO)=5.4、G(H)=3.5、G(i-PrOH)=0.2、G(Acetone)=0.1といった値が得られた。LTFLは昭和42年に炉外試験、45年から照射運転を行ってきた。装置の炉内部分の放射能は、取外し時の放射線防護対策の最重要事であるので、これを評価するため、核種別の重量分布の評価を行った。
清水 三郎; 池添 康正; 佐藤 章一
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(12), p.738 - 742, 1976/12
被引用回数:2エタン-アンモニア混合系で生成するエチルアミンとn-ブタンに対する核分裂片の照射効果を調べた。反応圧力が1から14気圧の範囲では核分裂片照射の結果は炉内混合放射線およびCo線照射で得た結果に一致している。核分裂片の飛跡内では、線の場合と同様に、正イオンとアンモニアとの反応が優先的に進行していることが明らかである。反応圧力の上昇に伴ない、G(CHNH)は減少しG(n-CH)は増加した。この現象はイオン的な機構によってエチルアミンが生成することを裏付けるものである。
池添 康正; 佐藤 章一
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(9), p.503 - 507, 1976/09
被引用回数:11CO-C-H系の放射線分解を核分裂片(FF),炉内混合放射線(n+),およびCO-60線によって調べた。いずれの放射線によっても、プロパン1%添加の時、最大G(CO)値が入れられた。FFによるG(CO)値は常に線,(n+)線によるG(CO)値よりも大きかった。逆にFFによるG(CH)値は常に小さい。FFによる最大G(CO)値は6.7、他の放射線による最大G(CO)値は3.6であった。FFによる放射線分解と他の線,(n+)線による放射線分解の差異は、FF track内の反応に起因するものと考えられた。トラック内反応と拡散の速度の圧力依存性をMozunderのFFトラックモデルにもとづいて推定した。その結果、反応(2)が高圧になるにつれて効率よく起り、一酸化炭素の生成が促進されることがわかった。 CO+eCO+O (2)
佐藤 章一; 小林 敏明; 池添 康正; 清水 三郎; 中島 隼人
JAERI-M 6107, 33 Pages, 1975/04
昭和48・49年度にLTFLを計13回運転し、試料計201ケを入れたカプセル71ケを照射した。48年度前半に小トラブルがあったが、全体として照射は計画通りに行うことができ、保守作業の進行に伴い、完全にトラブルフリーの運転ができるようになった。この期間に行われた、照射実験計画の所内安全審査、照射運転経過、保守作業、高圧用試作カプセルの試験について述べ、あわせて、反応研究の概略について記した。
佐藤 章一; 森山 昇; 小林 敏明; 池添 康正; 清水 三郎; 山崎 彌三郎; 団野 晧文
JAERI-M 5421, 49 Pages, 1973/10
昭和47年度にLTFLは、低温運転1回を含め6回運転され、24カプセル、49試料を照射するのに用いられた。試料の主なものは、核分裂片線量測定法開発のためのエチレン線量計とアンモニア+炭化水素(主にエタン)系の核分裂片照射効果測定用反応試料である。同時に3試料を照射できる新型カプセルとアンモニア系反応試料照射計画に関する安全審査、ならびに期間中の主な保守作業についても述べた。
佐藤 章一; 森山 昇; 池添 康正; 清水 三郎; 小林 敏明; 岡本 次郎; 浜ノ上 熊男; 徳永 興公; 山崎 彌三郎; 団野 晧文
JAERI-M 5360, 16 Pages, 1973/08
昭和46年度は、LTFLを年度を通じて定常運転を行った。すなわちLTFLを11回運転し、55ヶのカプセルを照射した。3回の低温運転が含まれている。この運転により、(1)エチレン線量計による核分裂片線量測定法とその計算法の開発(2)LTFL内における原子炉から直接のバックグランド放射線線量の測定(3)核分裂片による窒素-エチレン系からのシアン化水素生成の測定および(4)反応生成物の汚染測定、をおこなった。また定用ループ保守のため、ヘリウム圧送機のオーバーホールと圧力、温度の計測系の点検校正を行った。